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代々木ゼミナールで物理の講師をしています。

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MUROFUSHI HANPANAITTE

 ハンマー投げというスポーツの凄さを物理計算で示してみよう。

ハンマーの質量をm=8kg,放物運動して80mの飛距離にするのに必要な初速度の大きさはおよそv=30m/s,回転半径は約r=2mとする。

1:投てきの瞬間、身体が支える遠心力の大きさF
 
 

 遠心力の大きさを表す公式より

  F=mv^2/r=3600ニュートン

 何とこれは約360キログラムのおもりを持ち上げるのに必要な力と同じであるのだ。

2:手を離す時間間隔Δt

  約30度=3.14/6radの角度以内に入れねばファールとして、そのために許される手を離すタイミングの時間間隔Δtは、角速度がω=v/r=15rad/sなので

      Δt=(3.14/6)/15=0.03s

 なんと0.03秒という人間の反射神経の限界を超えた時間間隔が要求される。

1より究極のパワーが、2より究極の繊細さが要求されるという、対極の2つの要素を兼ね備えるとんでもないスポーツなのだ。

外国人選手が軒並み150kgを超える体躯を誇るなか、100kgに満たない「小兵」の室伏選手が、その技術の粋を生かしてオリンピックで金メダル取るなど活躍していたことは半端ないことだったのだ。








 

 




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