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代々木ゼミナールで物理の講師をしています。

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2017年度試験分析(国立大編)

2017年度の国立大の試験で特記したいことです。

 

・・・2017東京大学・・・

手持ちの超頻出リスト(講習会で公開した)から全問出題された

 

大問1

単振動の型に持っていく超頻出問題。2007[1]2005[1]2000[1]2000[1]1999[1]1999[2]1998[1]でも出ている。

 動摩擦力が摩擦面に加わる垂直抗力に比例することを利用する。

半周期分のみだが立派な単振動。

 東大らしいその場で考えさせる面白い問題。真ん中の積み木の摩擦力が、脇の積み木に対称性から半分だけの大きさで伝わることがポイント。

 

大問2

「棒電池」の応用という超頻出問題。2015[2]、2010[2]、2012[2]2006[2]2003[2]1997[2]でも出ている。

(3)ではVが一定の時PRに反比例することを考慮する。

では「物理解法研究」P99,P100のテクニック「見かけの重力」が極めて有効。

靴任錬座標をθで表しそれを「物理解法研究」P10のテクニックで速度を求めればいい。

誘導どおり、交流起電力が「棒電池」の起電力と相殺するので電流は流れずRに無関係になるので変化はしない。

 

大問3

2気体問題という超頻出問題。2004[3]2000[3]1997[1]でも出ている。

の過程との過程では最終的に同じ状態になってしまうことが確認できれば勝ち。

 

・・・2017年東京医科歯科大・・・

全て「物理解法研究」と似た問題が出てきた

 

大問1

「物理解法研究」P82の問題と似ている

 

大問2

「物理解法研究」P252の問題と似ている

 

・・・2017名古屋大・・・

手持ちの超頻出リストから全問出題された

 

大問1

動く台上の運動という典型頻出問題

2016(1)、2012(1),2010(1) 2009(1)

で出題された。

(さ)(し)の別解として(6)の段階でβを出してから直接求めるというやり方もある。

本解と別解が一致すれば勝ち。

 

大問2

コンデンサーの容量変化という超頻出問題

2011(2) 2009(2) 2007(2)

に出題がある。

容量の計算さえ慎重にやれば、「島」「ジェットコースター」というパターン化問題。

 

大問3

ドップラー効果+ソニックウェーブ(衝撃波)という名大お得意の波動2要素組み合わせ問題2016(3)屈折+干渉、2014(3)屈折+レンズ、2013(3)ドップラー+共鳴、2012(3)回折+反射、2009(3)屈折+回折、2008(3)ドップラー+うなり、2007(3)回折+白色光

衝撃波の話を聞いたことがある人は有利

キ)(では余弦定理が必要。

 

・・・2017年東北大・・・

通常よりやや分量は控えめ

 

大問1

「見かけの質量」という面白い出題

丁寧に力を書き込んでいく。(4)では文字指定に注意。

 

大問2

電磁界内での荷電粒子のらせん運動という典型的問題

z方向の運動を独立して考えるらせん特有の考えができればいい。

(1)(c)ではωによる扱いができるかが鍵。

(2)(c)(d)では何が変化量かに注目。

 

大問3

気柱内の定常波の式

波の式、特に定常波の式に慣れていれば強い。

「物理解法研究」P158の問題と似ている

(2)(b)(c)では、「未知の干渉問題では、n=1,2,3,4,・・と具体例で推定せよ」という定石が効く。

 

JUGEMテーマ:大学受験


2017年度試験分析(早慶編)

2017年の早慶の試験で特記したいことを書き込んでおきます

 

・・・2017年慶應義塾大学理工学部・・・

やはり典型良問

 

大問1

万有引力の典型良問

慶應は文字指定に注意すべき

v1用いることに注意

3で相対速さvに注意

 

大問2

「棒電池」の典型良問

キルヒホッフの法則からの電流と

一定速度の釣り合い式からの電流を等置していくパターン問題

最後のエネルギー収支では

P=UJが成立することが確かめ算

 

大問3

前半は慶應お得意のそのまま出る証明問題の球状気体分子運動論

「物理解法研究」P130の問題と一致

後半は球状容器だが典型的熱力学

 

・・・2017年早稲田大学先進理工学部・・・

やはり時間が掛かる計算が目につく、もう少し分量減らさないと、実力が測れない

 

大問1

早稲田は光マニア

フレネルレンズの仕組み、誘導に乗っていく

勝負問題の問10では

「未知の干渉問題では、n=1,2,3,4,・・と具体例で推定せよ」

という定石がやっぱり効く

 

大問2

前半では「斜衝突ではx,y完全に分けよ」という標語通り

後半の放物運動でもx,y厳しく分けるべし

後半の放物運動の別解的確かめ算には

「物理解法研究」P38のテクニックが有効

 

大問3

前半は典型的荷電粒子の運動問題

後半はそのまま出るボーアモデル+プラス磁場という過去問でも出てきたことのある問題。問10は近トレの有無で差がつく

 

 

JUGEMテーマ:大学受験

 


村山斉の宇宙をめぐる大冒険

後期がない受験生の方、お疲れ様でした。

 

しばし、気分転換に、宇宙の謎について思いを馳せてみませんか。

 

以前に、録画して試験が終わってから見ましょう、と言った、NHKの番組

 

「村山斉の宇宙をめぐる大冒険」

 

録画した人は是非見て下さい。

 

現代宇宙論の、3K背景放射、赤方偏移、ビッグバン理論、インフレーション理論、背景放射のゆらぎ、ダークマター、加速膨張、ダークエネルギー、マルチバースまで、平易な例え話で俯瞰しています。

 

その最後のマルチバースの章で、最新の理論からこんな議論が出てきたことが、興味深かったです。

 

多くの科学者がこれまで、「この宇宙はなぜ、うまくいったのか(つまり、生命そして私達が存在できたのか)」を考えてきましたが、それは意味のないことであると。

 

なぜならば、それは、例えば、宝くじに当たった人が、「なぜ自分は宝くじに当たったのだろうか、」と考えることと同じ事になってしまうからだ、というのです。

 

つまり、この宇宙は、絶え間なく生成消滅を繰り返しており、生まれる宇宙の物理的パラメータの組み合わせは10の500乗という途方もない種類にものぼるというのです。

 

その中のほとんどは「ハズレ」の(安定した銀河や星が生まれることのない)宇宙であり、残るごくごく僅かな宇宙だけが「当たり」の(生命誕生が可能な物理的パラメータを備えている)宇宙となります。

 

その「当たり」の宇宙に(当然の結果として)我々がいるだけ、というものなのです。

 

これは、この宇宙のあらゆる奇跡を「もともとそういう宇宙にいるだけだから」で片付けてしまう、衝撃的な議論であるのです。

 

 

JUGEMテーマ:自然科学


ご健闘をお祈りいたします

JUGEMテーマ:大学受験


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